三浦恭輔 自己紹介へ

硬質ウレタンフォームの特徴とその優れた断熱効果について

2024/11/21(木) コラム三浦恭輔

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

高い断熱性能は、快適でエネルギー効率の良い住環境を実現するために欠かせない要素です。

そのなかでも硬質ウレタンフォームは、優れた断熱材として広く使用されています。

今回のコラムでは、硬質ウレタンフォームの特徴と、その断熱効果の高さについて詳しく解説していきます。

 

目次

1. 硬質ウレタンフォームとは?
2. 硬質ウレタンフォームの断熱性能
3. 硬質ウレタンフォームの主な特徴
3-1. 優れた断熱性能
3-2. 軽量で施工が容易
3-3. 高い気密性
3-4. 長期的な耐久性と安定性
3-5. 耐水性と防水性
4. 硬質ウレタンフォームの断熱効果と経済的メリット
4-1. 冬季の暖房費削減効果
4-2. 夏季の冷房費削減効果
4-3. 長期的なコストパフォーマンス
5. 硬質ウレタンフォームの環境への影響
6. 硬質ウレタンフォームを選ぶ際のポイント
7. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 硬質ウレタンフォームとは?

硬質ウレタンフォーム(Polyurethane Foam)とは、ポリオールとイソシアネートを主成分とする発泡プラスチックです。

この断熱材は、細かいセル構造を持ち、空気を多く含むため、熱伝導率が非常に低いのが特徴です。

その軽量性と優れた断熱性から、硬質ウレタンフォームは、住宅の壁や屋根、床などに広く使用されています。

 

2. 硬質ウレタンフォームの断熱性能

断熱材の性能は、一般的に熱伝導率(λ値)で評価されます。

熱伝導率は、材料がどれだけ熱を伝えやすいかを示す数値で、値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。

硬質ウレタンフォームの熱伝導率は、約0.024〜0.026 W/m・Kと非常に低く、他の断熱材と比較しても優れた性能を持っています。※参考文献1

例えば、一般的に使用されるグラスウールの熱伝導率は0.035〜0.045 W/m・Kであり、硬質ウレタンフォームのほうが約30〜40%も断熱性能が高いことがわかります。同じ厚さであれば硬質ウレタンフォームのほうが高い断熱効果を発揮できるため、薄い断熱層であっても高い断熱性を確保できる優れものなのです。

 

3. 硬質ウレタンフォームの主な特徴

硬質ウレタンフォームと他の断熱材と比較すると、以下のような特徴がわかります。

 

3-1. 優れた断熱性能

硬質ウレタンフォームは非常に低い熱伝導率を持ち、高い断熱性能を発揮するため、冷暖房の効率が向上。エネルギー消費を大幅に削減することができます。

例えば、MIURA HOMEが採用する硬質ウレタンフォームを使用した住宅では、年間の冷暖房費が約20〜30%削減されるというデータもあります。※参考文献2

 

3-2. 軽量で施工が容易

硬質ウレタンフォームは軽量であり、施工が容易にできます。切断や加工がしやすく、複雑な形状の場所にも適応できるため、隙間なく断熱層を形成できます。建設現場での取り扱いが簡単であるため、断熱材の取り付け時間を短縮できるでしょう。

 

3-3. 高い気密性

硬質ウレタンフォームは、スプレータイプとして使用する場合、隙間なく密着させることが可能。気密性が高まり、外気の侵入を防ぎ、冷暖房効率をさらに向上させます。

C値(隙間相当面積)が0.3㎠/㎡以下の住宅を実現するためには、このような高い気密性を持つ断熱材が非常に有効です。

 

3-4. 長期的な耐久性と安定性

硬質ウレタンフォームは、時間が経ってもその断熱性能をほとんど失わないため、長期的な使用に適しています。これは、他の断熱材と比較しても非常に優れた特性であり、長い目で見てコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

 

3-5. 耐水性と防水性

硬質ウレタンフォームは、構造が密閉されており、水分をほとんど吸収しないため、湿気による断熱性能の低下やカビの発生を防ぐことが可能です。特に、日本のような高湿度の気候では、この防水性が大きなメリットとなるでしょう。

 

4. 硬質ウレタンフォームの断熱効果と経済的メリット

硬質ウレタンフォームの断熱効果の高さは、冷暖房費の節約という形で経済的なメリットをもたらしてくれます。

 

4-1. 冬季の暖房費削減効果

冬季において、一般的な日本の住宅(Ua値0.87W/㎡・K)の年間暖房負荷は約3,000kWhとされています。※参考文献3

硬質ウレタンフォームを使用した高断熱住宅(Ua値0.39W/㎡・K)では、年間暖房負荷が約1,200kWhに抑えられるとされており、約60%の削減が可能です。電気料金を1kWhあたり27円とすると、年間で約48,600円の節約となります。

 

4-2. 夏季の冷房費削減効果

夏季においても、硬質ウレタンフォームの高い断熱性能により、外部からの熱の侵入を防止。室内の冷房負荷を大幅に減少させます。

一般的な住宅と比較して、冷房の稼働時間が約30〜40%減少するため、年間で約15,000〜20,000円の冷房費削減が期待できます。

 

4-3. 長期的なコストパフォーマンス

硬質ウレタンフォームはその耐久性から、断熱性能を長期間維持することができます。

一般的に、断熱材の劣化により、定期的なメンテナンスや交換が必要となるケースがあります。しかし、硬質ウレタンフォームはその頻度が少ないため、長期的に見て非常に経済的だといえるでしょう。

 

5. 硬質ウレタンフォームの環境への影響

断熱性能の高い硬質ウレタンフォームを使用することで、冷暖房に必要なエネルギー消費を削減。結果として、CO2の排出量削減にも貢献できます。

日本政府は、2030年までに温室効果ガスの排出量を2013年比で26%削減する目標を掲げており、硬質ウレタンフォームを使用した高断熱住宅の普及は、この目標達成に向けた重要なステップとなるでしょう。※参考文献4

また、硬質ウレタンフォームはリサイクルが可能であり、環境負荷の少ない材料としても注目されています。住宅の断熱性能を向上させつつ、環境への配慮も両立することが可能となりますよ。

 

6. 硬質ウレタンフォームを選ぶ際のポイント

硬質ウレタンフォームを選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  • 熱伝導率の低さ: 硬質ウレタンフォームは、断熱材の中でも非常に低い熱伝導率を持つため、断熱性能が高い。
  • 耐久性: 長期間にわたり断熱性能を維持するため、メンテナンスの手間が少なく、長期的に見て経済的。
  • 防水性: 湿気の影響を受けにくく、カビや腐敗のリスクを低減。
  • 施工の容易さ: 形状の複雑な場所にも適応できるため、施工時の隙間が少なく、気密性が高まる。

 

7. まとめ

硬質ウレタンフォームは、その優れた断熱性能、軽量性、高い気密性、防水性、耐久性など、多くのメリットを持つ断熱材です。

これらの特性により、冷暖房効率を向上させ、エネルギー消費を削減。長期的に見ると経済的なメリットをもたらしてくれるでしょう。

また、環境負荷を低減し、持続可能な社会への貢献も果たしています。

MIURA HOMEが採用する硬質ウレタンフォームは、これらの特性を活かし、快適で経済的、かつ環境に優しい住宅を提供しています。

住まいづくりをお考えのかたは、ぜひ私たちMIURA HOMEにお気軽にご相談ください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。

お気軽に問い合わせください!

 

健康快適でスタイルのある暮らしを皆様が実現できることを心より願っています。

 


モデルハウス情報はこちら

 


リノベーションモデルハウスはこちら

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『ひとり一人の笑顔が続く家づくり』

九州 長崎 を中心に展開
創業50年の信頼と実績で
本物を追求したオーダーメイドの御提案を致します。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

お問い合わせ先
ルックブック(Instagram)

モデルハウス好評OPEN︎
┗ 雲仙市愛野町乙678
┗ 大村市黒丸町171-9

 

参考文献・参考ページ

  1. 日本ウレタン工業協会「硬質ウレタンフォームの特性と用途」
  2. 環境省「住宅の断熱性能とエネルギー効率に関する調査」
  3. 経済産業省「住宅のエネルギー消費削減に関する報告書」
  4. 日本政府「2030年に向けた温室効果ガス排出削減目標」

1ページ (全8ページ中)