皆様こんにちは!
MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。
長崎の魅力は、「起伏に富んだ地形」「美しい海岸線」「潮風の香りに包まれた暮らし」など、言葉では伝えきれないほどたくさんあります。
そんな魅力あふれる長崎に家を建てる際、「海と共に生きる住まい」について考えなければなりません。
今回のコラムでは、長崎の風土と気候を踏まえたうえで、海風と調和する家づくりのポイントや、建材・設計の工夫、そしてそこに暮らす豊かさについて掘り下げていきましょう!
目次
1. 長崎県の土地の特徴
2. 海風が住まいに与える影響とは?
3. 潮風対策に有効な建材と設計の工夫
3-1.外部に使う建材の選び方
3-2.設計上の工夫
4. 構造の重要性について
5. 美しさと耐久性を両立させるデザイン
6. 暮らしの中で「自然」とつながる
7. 実際の施工事例から学ぶ工夫
8. 長崎で家を建てる人へ伝えたいこと
9.まとめ
1. 長崎県の土地の特徴
長崎県は、日本でも有数の「海に近い生活圏」が多い県であり、「海風」との共存が必要不可欠です。
特に長崎市、諫早市、西彼杵半島、五島列島、対馬、壱岐など、沿岸部に位置する町では、常に風と潮の影響を受けながら暮らすことになります。
また、坂道や狭い敷地、斜面地など、他の地域とは違う住宅設計の特徴も多くあり、「住む場所に合わせた家づくり」が求められます
2. 海風が住まいに与える影響とは?
海風には塩分が含まれているため、建材にとっては「見えない敵」でもあります。
主な影響について、以下にまとめました。
金属部分のサビ(腐食)
外壁や屋根への風化・劣化
室内への湿気の侵入
海からの距離が数百メートル以内であれば、特に注意が必要です。
しかし、たとえ2km以上離れていても、風向きや立地によっては想像以上に塩害の影響を受けることもあります。
3. 潮風対策に有効な建材と設計の工夫
潮風対策で大切なのは、「素材選び」と「構造・設計」です。
3-1.外部に使う建材の選び方
建築物の外部には、以下のような建材がおすすめです。
ガルバリウム鋼板(高耐食仕様)
→ 通常のガルバよりもアルミ成分の多い高耐久タイプが理想。ステンレス製金物・ビスの使用
→ 特に手すり・バルコニー金具・外部照明の取付部に注意。セラミック系外壁材・吹付材
→ 汚れや塩分が付きにくく、長期間美観を保てる。木部の外装は極力避ける、または塗装で徹底保護する
3-2.設計上の工夫
海沿い住宅の基本は、設計段階で「風と塩の流れを読むこと」です。
設計する際には、以下のような工夫をしましょう。
海側の開口部(窓)を小さめに+風除け壁の設置
軒や庇を深くすることで、外壁の劣化を軽減
塩分を洗い流す“雨水の導線”を整える
4. 構造の重要性について
外観だけでなく、内部構造の防腐・防錆も忘れてはいけません。
以下のような「見えないところこそ丁寧に仕上げる」ことで、住まいの耐久性が大きく変わります。
構造金物はステンレスまたはメッキ仕様を標準化
壁内通気層をしっかり設けて結露を防ぐ
基礎コンクリートの水密性向上処理
5. 美しさと耐久性を両立させるデザイン
海辺の家は、「白い壁と木の組み合わせ」「モダンなブラックガルバ」など、デザインの幅が広いのも魅力のひとつです。
しかし、美しさだけを追求してはいけません。潮風に晒される環境では、メンテナンス性が非常に重要です。
以下のように、「美しさが長持ちするデザイン」を意識するようにしましょう。
外壁の塗り替え周期を長く保てる素材
海風に強いサッシ(樹脂または木製アルミ複合)
雨仕舞(あまじまい)がしっかりしたディテール
6. 暮らしの中で「自然」とつながる
長崎の海辺に住むことは、単に景色を楽しむだけではなく、「五感で自然を感じながら暮らすこと」でもあります。
潮の香りに季節を感じ、海の青さに癒され、雨風の強さに自然の力を知る――…このような日々の積み重ねが、未来ある子どもたちにとっても豊かな経験になるでしょう。
自然と向き合い、調和する家こそが、長崎らしい住まいだといえます。
7. 実際の施工事例から学ぶ工夫
私たちMIURA HOMEが携わったある住まいでは、海から200mほどの立地に木造住宅を建てました。
主な工夫
サッシはトリプルガラス+樹脂フレーム+アルミカバー
軒を1m以上出し、壁の汚れを最小限に
屋根は耐塩仕様のガルバリウム(遮熱カラー)
開口部には電動シャッター+耐風雨サッシ
内装には珪藻土と無垢床で湿度調整性能を確保
お引き渡しから3年経ったいまも、塩害による劣化はなく、むしろ「風通しが良くて快適」との感想をいただいています。
8. 長崎で家を建てる人へ伝えたいこと
長崎のように自然豊かで、風土が厳しい場所で家を建てるということは、「その土地をしっかりと理解し、賢く選ぶこと」が求められます。
ただのデザイン重視では長持ちしない
見えない性能が住み心地を決める
土地の特性に合った“最適解”は一つひとつ違う
住宅は「作品」ではなく「器」――…家族を守り、包み込むものです。
長崎で暮らす家族には、その風土に合った“心地よい器”をつくってほしいと願っております。
9.まとめ
私たちMIURA HOMEのような設計者にとって、「海風と暮らす」というテーマは、常に挑戦と学びの連続です。
しかし、自然と向き合いながらそこに最適なかたちを探るプロセスこそが、長崎での家づくりの醍醐味だと私は感じています。
この土地で、この気候のなかで、どうすれば「美しく」「強く」「快適に」暮らせるか。
その問いに真摯に向き合うことでしか、本当に価値のある住まいは生まれません。
潮風に包まれた暮らしは、時に過酷です。しかし、それ以上に住む人たちに「豊かさ」を与えてくれるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
MIURA HOMEの標準性能は大村市と雲仙市愛野町にモデルハウスがございますので、いつでも体感することができます。
お気軽に問い合わせください!
健康快適でスタイルのある暮らしを皆様が実現できることを心より願っています。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『ひとり一人の笑顔が続く家づくり』
九州 長崎 を中心に展開
創業50年の信頼と実績で
本物を追求したオーダーメイドの御提案を致します。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
モデルハウス好評OPEN︎
┗ 雲仙市愛野町乙678
┗ 大村市黒丸町171-9
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
参考文献・参考ページ
-
「海辺に建てる住宅の塩害対策」住宅性能評価ナビ
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/tech_info/coastal -
LIXIL住まいスタイル研究所「沿岸部の建築設計注意点」
https://www.lixil.co.jp/sumai/style/coastal -
HEAT20公式サイト「気候風土と断熱性能」
https://www.heat20.jp