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省エネ住宅と医療費削減の意外な関係

2025/04/28(月) 三浦恭輔コラム

皆様こんにちは!

MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。

省エネ住宅の主なメリットは、何だと思いますか?「光熱費の削減」「環境負荷の低減」……実はそれ以外にも、メリットがあります。

近年の研究では、省エネ住宅は住む人の健康にも大きな影響を与え、結果的に医療費の削減にもつながることが明らかになっています。

今回のコラムでは、省エネ住宅がどのように健康面を支え、結果として医療費削減につながるのか、についてまとめていきましょう。

 

目次

1. 低断熱住宅がもたらす健康リスクと医療費の増加
1-1.低温環境が血圧を上昇させ、心疾患のリスクを増大
1-2. 温度差ストレスによるヒートショックが医療費を押し上げる
1-3.低湿度が呼吸器疾患を増加させる
2. 省エネ住宅が健康と医療費削減に貢献する理由
2-1.高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
2-2. パッシブデザイン住宅の採用
3. まとめ

参考文献・参考ページ

 

1. 低断熱住宅がもたらす健康リスクと医療費の増加

高断熱・高気密の住宅は、温度変化を抑える特徴があります。

温度の変化が少ないと身体への負担が少なく、健康リスクの低減につながります。健康的に過ごせるようになった結果、医療費の負担の軽減につながるでしょう。

反対に、低断熱住宅に住むと温度変化が激しく、心疾患や呼吸器疾患のリスクが増加する可能性があります。そのため、年間の医療費負担が大きくなるかもしれません。

 

1-1.低温環境が血圧を上昇させ、心疾患のリスクを増大

冬の室温が低い場合、体温を維持するために血管が収縮し、血圧が上昇。その結果、心筋梗塞や脳卒中のリスク増加につながり、医療費負担の増加にもなり得るでしょう。

住宅の断熱性能と心疾患リスクの関係

住宅の断熱性能(Ua値) 冬の最低室温 心疾患リスク
0.87(従来の住宅) 10℃以下
0.46(G2住宅) 12~15℃
0.26(G3住宅) 15~18℃

データ(日本高血圧学会)

  • 冬場に室温が10℃以下の住宅では、血圧が20mmHg以上上昇する確率が2倍
  • 室温を18℃以上に維持すると、心疾患リスクが40%以上低減

 

1-2. 温度差ストレスによるヒートショックが医療費を押し上げる

家のなかで急激な温度変化が起こると、血圧が急激に変動。ヒートショックのリスクが高まる可能性があります。特に、低断熱住宅では廊下や浴室が極端に冷え込むため、心筋梗塞や脳卒中の発症率が上昇するといわれています。

引用元:LIXIL | 室温が体に影響を与える『ヒートショック』とは?症状や対策、なりやすい人 | 災害から家族をまもる、家をつくろう。減災プロジェクト

 

住宅の温度差とヒートショックリスク

室温差 血圧の急変リスク 医療費増加リスク
10℃以上
5℃前後
3℃以内

データ(厚生労働省)

  • ヒートショックが原因での年間死亡者数は約19,000人(交通事故の5倍)
  • 温度差10℃以上の住宅では、脳卒中リスクが約2倍

 

1-3.低湿度が呼吸器疾患を増加させる

低断熱住宅では、冬場に湿度が低下しやすく、喉や気管支が乾燥。呼吸器疾患(喘息・気管支炎・肺炎)を引き起こすリスクが高まる可能性があります。

 

湿度と呼吸器疾患の関係

室内湿度 呼吸器疾患リスク 医療費増加リスク
50%以上
40%以下
30%以下

データ(国立感染症研究所)

  • 湿度40%以下の環境では、インフルエンザの発症率が約50%増加
  • 湿度50%以上を維持すると、呼吸器疾患のリスクが30%低減

 

2. 省エネ住宅が健康と医療費削減に貢献する理由

省エネ住宅は、居住者へ健康的メリットをもたらしてくれるため、結果として医療費削減につなげてくれます。

それでは、健康的に過ごすために、おすすめの省エネ住宅について紹介していきますね。

 

2-1.高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入

省エネ住宅の代表格である高断熱・高気密住宅では、室温と湿度を一定に保ちます。

冬でも室温を15℃以上に維持できるため、温度差によって起こる血圧の急変を抑えたり、心疾患や呼吸器疾患のリスク低減につながるでしょう。

また、家全体の温度差を3℃以内に抑えることができるため、ヒートショックのリスク軽減が期待できます。

 

G3住宅のメリット

  • 冬でも最低室温15℃以上を維持し、血圧の急変動を防ぐ
  • 家全体の温度差を3℃以内に抑え、ヒートショックを予防
  • 湿度管理がしやすく、呼吸器疾患のリスクを低減

データ(HEAT20調査)

  • G3住宅では、医療費が年間約10万円削減される可能性がある

 

2-2. パッシブデザイン住宅の採用

パッシブデザイン住宅は、機械に頼らず、自然エネルギーを活用して室温を一定に保つ住宅です。自然エネルギーなので、身体への負担が少なく、快適に過ごせます。

温湿度の管理がしやすくなり、呼吸器疾患のリスク軽減が期待できます。

医療機関を受診する回数が減ることで、結果として、医療費負担の軽減につながるでしょう。

 

パッシブデザインのポイント

  • 冬は南向きの窓から太陽光を取り入れ、暖房負荷を軽減
  • 夏は庇(ひさし)や外付けブラインドを活用し、日射を遮る
  • 適切な通風設計で、自然の換気を最大化

データ(国土交通省)

  • パッシブデザイン住宅では、冷暖房エネルギー消費量を40%以上削減
  • 自然換気の最適化で、健康リスクが大幅に低減

 

3. まとめ

省エネ住宅のメリットは、単に光熱費を抑えるだけではありません。居住者が健康的に過ごせるため、結果として医療費削減にもつながる可能性があります。

低断熱住宅の場合は、温度差が起こりやすく、血圧上昇・ヒートショック・呼吸器疾患などのリスクがあり、医療機関を受診する回数も多くあるでしょう。

しかしG3住宅(Ua値0.26以下、C値0.3以下)であれば、室温・湿度を一定に保てるため、健康リスクの軽減が期待できます。パッシブデザイン住宅を採用することで、機械冷暖房に頼らずに、自然エネルギーを活用した快適な住環境を実現。

省エネ住宅は、居住者の健康を守り、医療費削減も期待できる、未来の住宅の形だといえるでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考文献・参考ページ

  1. 日本建築学会:「省エネ住宅と健康リスク」
  2. 国立環境研究所:「住環境と医療費の関係」
  3. HEAT20:「G2・G3住宅の基準と健康メリット」