皆様こんにちは!
MIURA HOME営業担当の三浦恭輔です。
省エネ住宅の主なメリットは、何だと思いますか?「光熱費の削減」「環境負荷の低減」……実はそれ以外にも、メリットがあります。
近年の研究では、省エネ住宅は住む人の健康にも大きな影響を与え、結果的に医療費の削減にもつながることが明らかになっています。
今回のコラムでは、省エネ住宅がどのように健康面を支え、結果として医療費削減につながるのか、についてまとめていきましょう。
目次
1. 低断熱住宅がもたらす健康リスクと医療費の増加
1-1.低温環境が血圧を上昇させ、心疾患のリスクを増大
1-2. 温度差ストレスによるヒートショックが医療費を押し上げる
1-3.低湿度が呼吸器疾患を増加させる
2. 省エネ住宅が健康と医療費削減に貢献する理由
2-1.高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
2-2. パッシブデザイン住宅の採用
3. まとめ
1. 低断熱住宅がもたらす健康リスクと医療費の増加
高断熱・高気密の住宅は、温度変化を抑える特徴があります。
温度の変化が少ないと身体への負担が少なく、健康リスクの低減につながります。健康的に過ごせるようになった結果、医療費の負担の軽減につながるでしょう。
反対に、低断熱住宅に住むと温度変化が激しく、心疾患や呼吸器疾患のリスクが増加する可能性があります。そのため、年間の医療費負担が大きくなるかもしれません。
1-1.低温環境が血圧を上昇させ、心疾患のリスクを増大
冬の室温が低い場合、体温を維持するために血管が収縮し、血圧が上昇。その結果、心筋梗塞や脳卒中のリスク増加につながり、医療費負担の増加にもなり得るでしょう。
住宅の断熱性能と心疾患リスクの関係
住宅の断熱性能(Ua値) | 冬の最低室温 | 心疾患リスク |
---|---|---|
0.87(従来の住宅) | 10℃以下 | 高 |
0.46(G2住宅) | 12~15℃ | 中 |
0.26(G3住宅) | 15~18℃ | 低 |
データ(日本高血圧学会)
- 冬場に室温が10℃以下の住宅では、血圧が20mmHg以上上昇する確率が2倍
- 室温を18℃以上に維持すると、心疾患リスクが40%以上低減
1-2. 温度差ストレスによるヒートショックが医療費を押し上げる
家のなかで急激な温度変化が起こると、血圧が急激に変動。ヒートショックのリスクが高まる可能性があります。特に、低断熱住宅では廊下や浴室が極端に冷え込むため、心筋梗塞や脳卒中の発症率が上昇するといわれています。
引用元:LIXIL | 室温が体に影響を与える『ヒートショック』とは?症状や対策、なりやすい人 | 災害から家族をまもる、家をつくろう。減災プロジェクト
住宅の温度差とヒートショックリスク
室温差 | 血圧の急変リスク | 医療費増加リスク |
---|---|---|
10℃以上 | 高 | 大 |
5℃前後 | 中 | 中 |
3℃以内 | 低 | 小 |
データ(厚生労働省)
- ヒートショックが原因での年間死亡者数は約19,000人(交通事故の5倍)
- 温度差10℃以上の住宅では、脳卒中リスクが約2倍
1-3.低湿度が呼吸器疾患を増加させる
低断熱住宅では、冬場に湿度が低下しやすく、喉や気管支が乾燥。呼吸器疾患(喘息・気管支炎・肺炎)を引き起こすリスクが高まる可能性があります。
湿度と呼吸器疾患の関係
室内湿度 | 呼吸器疾患リスク | 医療費増加リスク |
---|---|---|
50%以上 | 低 | 小 |
40%以下 | 中 | 中 |
30%以下 | 高 | 大 |
データ(国立感染症研究所)
- 湿度40%以下の環境では、インフルエンザの発症率が約50%増加
- 湿度50%以上を維持すると、呼吸器疾患のリスクが30%低減
2. 省エネ住宅が健康と医療費削減に貢献する理由
省エネ住宅は、居住者へ健康的メリットをもたらしてくれるため、結果として医療費削減につなげてくれます。
それでは、健康的に過ごすために、おすすめの省エネ住宅について紹介していきますね。
2-1.高断熱・高気密住宅(G3レベル)の導入
省エネ住宅の代表格である高断熱・高気密住宅では、室温と湿度を一定に保ちます。
冬でも室温を15℃以上に維持できるため、温度差によって起こる血圧の急変を抑えたり、心疾患や呼吸器疾患のリスク低減につながるでしょう。
また、家全体の温度差を3℃以内に抑えることができるため、ヒートショックのリスク軽減が期待できます。
G3住宅のメリット
- 冬でも最低室温15℃以上を維持し、血圧の急変動を防ぐ
- 家全体の温度差を3℃以内に抑え、ヒートショックを予防
- 湿度管理がしやすく、呼吸器疾患のリスクを低減
データ(HEAT20調査)
- G3住宅では、医療費が年間約10万円削減される可能性がある
2-2. パッシブデザイン住宅の採用
パッシブデザイン住宅は、機械に頼らず、自然エネルギーを活用して室温を一定に保つ住宅です。自然エネルギーなので、身体への負担が少なく、快適に過ごせます。
温湿度の管理がしやすくなり、呼吸器疾患のリスク軽減が期待できます。
医療機関を受診する回数が減ることで、結果として、医療費負担の軽減につながるでしょう。
パッシブデザインのポイント
- 冬は南向きの窓から太陽光を取り入れ、暖房負荷を軽減
- 夏は庇(ひさし)や外付けブラインドを活用し、日射を遮る
- 適切な通風設計で、自然の換気を最大化
データ(国土交通省)
- パッシブデザイン住宅では、冷暖房エネルギー消費量を40%以上削減
- 自然換気の最適化で、健康リスクが大幅に低減
3. まとめ
省エネ住宅のメリットは、単に光熱費を抑えるだけではありません。居住者が健康的に過ごせるため、結果として医療費削減にもつながる可能性があります。
低断熱住宅の場合は、温度差が起こりやすく、血圧上昇・ヒートショック・呼吸器疾患などのリスクがあり、医療機関を受診する回数も多くあるでしょう。
しかしG3住宅(Ua値0.26以下、C値0.3以下)であれば、室温・湿度を一定に保てるため、健康リスクの軽減が期待できます。パッシブデザイン住宅を採用することで、機械冷暖房に頼らずに、自然エネルギーを活用した快適な住環境を実現。
省エネ住宅は、居住者の健康を守り、医療費削減も期待できる、未来の住宅の形だといえるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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参考文献・参考ページ
- 日本建築学会:「省エネ住宅と健康リスク」
- 国立環境研究所:「住環境と医療費の関係」
- HEAT20:「G2・G3住宅の基準と健康メリット」